5月12日(金)〜5月14日(日)にかけて行われた、Shinrin-yoku Facilitator 養成講座の集合研修に4期生として参加してきました。
去年、安芸太田町の森林セラピーへで紹介した「森ではたらく! 27人の27の仕事」という本で出会った、一般社団法人 森と未来の小野なぎささんが主催するこの養成講座に絶対申し込もうとずっと決めていたので、念願叶っての参加となった。
会場となったのは山梨県北杜市の清里にある清泉寮という場所で、広島とはまた違う美しさや初めて触れる空気感、景色に心を奪われっぱなし。
森を歩きながら講師の石坂真悟さんに「広島で笹が生えてる山ないかな」って話したけど、深入山には笹が生えていたし広島にも笹のある山はいっぱいある(訂正><)
広島から清里は本当に遠かったけど、「頑張ってここまできてよかったー!」と思える経験と、出会いと、天気によって色々な表情を見せてくれる自然たちが宝物となった3日間だった。
森林浴ファシリテーターがどんなものなのか、事前の案内やWeb研修でも学んだものの、集合研修に参加するまでは本当にぼんやりと「森の中であんなことしたいな、こんなこともいいな」と思うくらいで、具体的にどうするのかが自分でも全然見えていなかった。これまでずーっとオンラインで仕事をしている環境に限界を感じ、なんとか森に逃げ道はないかと思っていた気持ちの方が大きかったような気がする。
そんな中で初めて会った受講生仲間のそれぞれの目標やこれまでの経験を聞いて、講師の方々から日本の森のことや地域との繋がり方、安全対策について学んで、みんなとチームで一緒にプログラムをやっていくうちになんとなくその役割がわかってきて、なぎささんが「繋がりをデザインする役割」とおっしゃられた瞬間に一気にストンと腹落ちした。私は森であれもこれもしなくても(したいことはするんだけど)、その繋がりをデザインしていくことができるんだと思うと、自分ひとりで「できること」から、みんなと「やりたいこと」に意識が変わっていった。
私がこれまでずっと思ってきたことは、誰もが我慢や無理を強いられずに関わる人たちの経済を豊かに回すこと、そこで雇用が生み出せたらもっといい。それが、よりリアルに見えてきた瞬間だった。
これまでたくさん資格を取るために学校へ通ったり、セミナーを受けたり、習ってみたりしたけど、こんなにも色々な思いや「今すぐ動きたい!」という衝動に駆られたのは初めてで(これまでは「動かなきゃ、やらなくちゃ」が大きかった)、さらにはひとりじゃなく、みんなの力でやってみたい、と自分が思ったことがあまりにも意外すぎて、そんな自分が嬉しかった。
そんな風に思えた今回の集合研修を企画してくださったなぎささん、スタッフのみなさま、たくさんの思いや経験を共有できた4期生のみんなに本当に感謝。帰ってから数日経ってもそのワクワクや感動が続いていて、この気持ちをいつまでも忘れずにいたい。
なぎささんがTwitterでつぶやいていたこの言葉そのまんまになるけど、本当にいくつになってもこんな気持ちになれるなんて、やっぱり人生は最高だと思う。(Twitterアカウントは数年前に閉じてしまったのでいいねできないけど埋め込んでおけて嬉しい)
社会人になって、仕事を超えて、何か大きな志が持てて、素直に共感できる仲間と出会えることが、どれだけ貴重で、どれだけ幸せなことか。
— 小野なぎさ@森林浴の人 (@ONONagisa) May 14, 2023
よくここにも書いているけど、今何がしたいのか、何が好きなのか、自分によく聞いてみることが大切だと思う。それに気づくと、あらゆることが動き始める。必要なことが目の前に現れ始めて、思ってもいない場所にいくことになったり、色々な人に出会ったり。そんな内容をセミナーや勉強会でお話しさせていただく機会があるけど、あまりにも自分に我慢をさせすぎていて、自分の好きなことや、今やりたいことがわからない、という人がとても多い。それはいつも自分よりも周りのことを最優先にしている優しさ故になんだけど、自分を大切にすることが、周りを幸せにする1番の方法でもある。
「何かのため」「誰かのため」ではなく「私はどうしたいのか」
「○○になりたい」ではなく「私はどう在りたいのか」
もちろん、私自身もこれが完璧にできているわけではないけど、この数年で随分と変わったと思う。
最終日は早く広島に戻って色々なことに取りかかりたい気持ちと、みんなと離れるのが寂しいという思いで複雑な思いだったけど、なかなかゆっくりと別れを惜しむこともできないまま送迎バスの時間に追われ(笑)でも、日本各地に同じ思いを持った仲間がいるって心強いよね。
最寄駅からそれぞれに分かれ、私は20時に新宿に着き、宿泊のため都内を移動するのがしんどかったのでそのままバスタから夜行バスに乗ってみることに。初めての長時間バス移動は思ったよりはいけたけど(新宿駅→広島駅で12時間)、一つの経験として「今がギリギリ」って感じだった。
でも、東京に行くと、東京は東京にしかない魅力や刺激があっていいなぁと毎回思う。それもまた私の人生の中に必要なものだとも感じる。
さてこれから、ライセンス取得に向けての実践ワークへの取り組みをしながら、繋がりをデザインするための行動もしていくつもり(もうすでに色々アポ取ったり!)
広島で森林浴を企画するので(もしかしたら山口になるかもだけど)、ぜひ一緒に森での時間を感じに来てもらえると嬉しいです!
【報告レポート】第4回 森林浴ファシリテーター養成講座 (一般社団法人 森と未来 ブログ)