お盆休みの週末、島根県の匹見峡に連れて行ってもらいました。
お天気も良くて。めちゃくちゃきれいだった!
運転するのも好きだけど助手席って景色が堪能できていいなぁって久しぶりに思いました。
昨日は青空が本当にきれいで、空の青と山の緑のコントラスト、清流の流れる水の音に蝉の鳴き声、楽しそうな家族の笑い声とバーベキューの匂い、そして冷たく肌を流れる水の感覚、足裏に感じる石のボコボコ。
そしてお友達のお家のお弁当が超美味しかったこと(何も考えずにお昼持って行かなかった人)。
こんな風に、昨日は五感をフル稼働して自然を感じてきました。
この五感って人はみんな毎日無意識に使っていると思うのですが、みんなそれぞれに得意な感覚と、あまり得意ではない感覚があるのをご存知でしょうか。
もちろん満遍なく得意な人もいれば、私のように非常に偏った感覚の持ち主もいます。
五感とは、視覚・聴覚・嗅覚・味覚・体感覚の5つです。
このうち嗅覚と味覚、体感覚を一つにまとめ、身体感覚と呼ぶこともあり、今回は視覚・聴覚・身体感覚の3つで話していきます。
これらの感覚のどこが得意かによって相手と自分との違いを認識し、接し方が非常に楽になったり、自分や相手の生きづらさを和らげることが可能です。
例えば私は、ずば抜けて「聴覚」が得意なんです。
(突発性難聴が治らないまま、あまり聞こえてないんだけど…)
そしてその次が身体感覚で、一番苦手なのは視覚です。
昨日の匹見峡でのことを思い出した時に「どんな風景だった?途中に何があった?」などと聞かれると、風景は断片的にしか出てこないので言葉で説明することはとても難易度が高く感じます。なので撮った写真を見せて擬音を使いながら説明したりします。
その代わりに清流の音や蝉の鳴き声、一緒に居た人との会話や体の感覚ははっきりと覚えてるので「水はとても冷たくてサラサラと流れてて、足を付けているとその感覚がとても気持ちよくて、時々葉っぱが流れて足の上を通り過ぎるとくすぐったかった」と説明ができたり、今日はこんなことを話した、あの子がこんなこと言ってたな、というのはかなり鮮明に思い出します。
例えば学校で「夏の思い出の作文を描いてください」と言われると視覚は断片的にしか思い出せないのでストーリー立てて作文を書くことは苦手です。そして擬音を使った表現が多い文章となり、伝わりにくい作文となります。
職場で「昨日会議で見たあの資料のグラフなんだけど…」とかって言われてももう一度確認しないと思い出せません。
「昨日会議であの人が言ってたあの話なんだけど…」となるときちんと覚えています。
あとは顔と名前が一致しないのは日常茶飯事です…(ごめんなさい)
その代わり(?)誕生日や記念日などにプレゼントは不要です。
聴覚が得意な人へのプレゼントは「言葉」が一番だったりします。
実際に私がこれまでにもらって嬉しかったと感じるもののほぼすべては「言葉」として記憶しているものばかりです(昔プレゼントにもらったもの思い出せなくていつも相手を残念な気持ちにさせていました…すみません…)。
視覚が得意な人
視覚が得意な人はとにかく見た目重視です。
なんども鏡で確認したり、服や靴、車などを選ぶ時に着心地や乗り心地よりも色や形、見た目を優先する。何かを説明する時に「かっこいい」「かわいい」「キラキラ」「まぶしい」「暗い」「色」のような、見た目のキーワードがたくさん出てくる人は視覚が得意な人です。
もし相手が視覚な得意な人だなと思ったら、とにかく見た目を褒めてあげる。
その人のファッションでも持ち物でも。
そして一緒にご飯を食べに行く時には「映えそう」なお店を選びます。
お店の内装が素敵なところや、料理の見た目が良いところ。
贈り物もわかりやすく見た目を重視したものが喜ばれます。
豪華なスイーツ、おしゃれなパッケージデザインのもの、大きな花束やデザイン性のある小物など。
もちろん伝えたいことがあるなら言葉だけよりメッセージカードもあると良いです♡
そして電話よりもテキストベースでのやりとりが得意な人が多いです。
お子さんの視覚が得意だなと感じたら、褒めるときは表彰状を作って盛大に褒めてあげるといいかも。
勉強はイラストやチャート、フラッシュカードを使い、資料をまとめたりする際は蛍光ペンで色をつけたり、メモを多めに取ったりすると効果的です。
聴覚が得意な人
さっき私の例ですでに色々書いちゃったけど、聴覚が得意な人はとにかく人との会話だったり言葉が重要です。
音楽が好きでその場に合った音楽を的確に選んだりすることができたり、擬音で説明することが多い人、人の話を聞くのが好きな人や、話をまとめるのが上手な人、話のテンポがリズミカルな人は聴覚が得意です。
あとは私は風景と音楽とが結びついていたりします。
感情を表したい時に歌詞が出てきたり。いつも頭の中に何かしらの音楽が流れています。
聴覚が得意な人だなと思ったら、発する言葉を大切にしてください。
聴覚がいい人は言葉をとても大切にします。
あとは会話中に論理的に理解できるまでなんども聞いてきたりします。
一緒にご飯を食べに行くなら、口コミや評価がいいところ!
もしくは生演奏が聞けるお店だったり、音響設備がいいところなど喜びます。
話すときは落ち着いたトーンでゆっくりと。
テキストでのやり取りよりも電話で直接話す方が好きです。
(私はテキストベースだと話の要点を抑えることが苦手でちんぷんかんぷんな答え方をして、後でちゃんと理解した時に恥ずかしくなったりします…)
贈り物は、高価なブランドなどではなくてもその人が好きだったりこだわってるブランドやメーカー、ブランドのロゴが入ったもの、そして感謝や愛の言葉はぜひ口に出して伝えてください♡
お子さんが聴覚が得意な場合、勉強は教科書や問題集を「見る」だけだと問題の内容が理解できないこともあります。そのときは声に出して読んでみるようにアドバイスしてあげたり、覚えたいことは音読したり耳で聞いて覚えると覚えやすいです。
身体感覚が得意な人
身体感覚が得意な人は、「感触」や「感じ」をとても大切にします。
呼吸も深く、動作がゆっくりだったりもします。
あとは人との距離(パーソナルスペース)がかなり近い人は身体感覚が得意です。
身体感覚が得意な人とご飯を食べに行くならとにかく居心地がいいお店!
椅子の座り心地がいいとか、ゆったり座れるとか。
味覚や嗅覚が得意な人なら味や匂いを最優先に。
贈り物は肌触りがいい物や着心地がいい服など、肌に触れるものや、その人の好みの食感の食べ物や飲み物などもおすすめです。
仕事内容など、机に向かってじっと話を聞いたり文章を読んだりして覚えていくのは苦手です。
ロールプレイングをしたり、実際に動きながら覚える、とりあえずやってみてわからないところを後から聞く、という流れだと安心したりします。
説明するときは早口で多くのことを話すと混乱してしまうので、ゆっくりと話してあげると良いです。
勉強などするときはこまめに休憩を入れる、覚えたいことは指でなぞってみたり、ひたすらノートに写経してみたり、身体の動きとともに覚えるのが効果的です。
私の娘は身体感覚が一番得意なので、何か大事なことを伝える時は必ず身体のどこかを触ったりハグをするようにしています。
不安そうなときも同じく手を握ったり身体を支えたり。
一度自分の身体に取り込んでから感じることが多いので、出来合いものや外食などではなく私や知っている人が作った食べ物などに愛情を感じ、重要視するところがあるのも、ここの感覚が強いからかなぁと思ったり。
あとは服や靴は着心地が悪いと絶対に身につけないので、その辺りをきちんと本人に確認してからじゃないと買わなかったりします(今まで何度見た目で選んで失敗してきたことか…)
感じ方の違いを受け止める
こんな風に、得意な感覚によって感じ方が全然違うことがあります。
「なぜいつもあの人とは少しずれた感じがするんだろう?」
「なんでいつも理解してもらえないんだろう?」
「うちの子はなんでこんなことが苦手なんだろう?」
など、日常のいくつかの悩みは、それぞれの感覚を理解し、自分との違いを認識することで、その解決策が見つかり易くなります。
相手に合った言い方やアプローチの仕方で、お互いに楽になれることが多いはずです。
先日ふとした会話の中で「友達と映画を見に行ったんだけど、みんなの中で私だけ印象に残ったシーンが違って『なんでそんなとこ覚えてるの?変〜!』と言われて傷ついた」という話になりました。
その方は「聴覚」や「身体感覚」が強い方でした。
そしてお友達は「視覚」が強い方でした。
印象に残ったシーンが大きく違うのは、得意な感覚が違うからです。
相手の感覚も受け止める、感覚の違いを認識する、ということでとても楽になれたと仰られていました。
子どもに対しても、自分の感覚の視点から、ちょっと視点を変えて「この子はどの感覚が得意なのかな?」と見てみると、接し方が大きく変わります。
これは星読みをしていてもそうなんだけど、その話はまたいつか(笑)
あなたはどの感覚が得意ですか?